外科
当院はヨーロッパ外科認定医資格を取得し、外科手術に特に力を入れております。年間 700 件以上の手術実績があります。
- 外科手術で完治する疾患ををもつ動物たちを一人でも多く助けたいという思いで日々取り組んでおります。
- 高齢の外科手術は危険だという飼い主様の想いを少しでも緩和できるようインフォームドコンセントを徹底しております。
- 当院では、必要であれば高齢の子でも安全に麻酔をかけて手術を行っております。
- 常に新しい手術法を取り入れ、最新の医療を提供するよう心掛けております。
- 飼い主様の経済的な不安を極力抑えて、高度な外科手術を行うよう心掛けております。
- 外科手術に際しての痛みを緩和するために、先制鎮痛、マルチモーダル鎮痛を実施しております。強い痛みを伴う手術にはフェンタニルやモルヒネも使用しています。
- 当院で対応が難しい場合は、最適な設備・経験を持つ二次診療施設や大学病院をご紹介します。
- 外科手術を希望されない飼い主様には手術以外の選択肢も一緒に検討していきます。
先制鎮痛、マルチモーダル鎮痛ってなぁに?
手術前に鎮痛剤を投与し、麻酔から覚めたあとでも痛みを感じさせない方法です。 実際に手術の前後で適切なペインコントロールを行った動物は、手術後の回復がとても早いのです。 具体的には、手術翌日から活発に動くようになり、食餌も自ら、早い段階でとれるようになります。
痛みは、痛みを感じるところ(侵害受容器)、痛みが伝達するところ(末梢神経、脊髄)、痛みを認識するところ(脳)を通じて成り立っています。 痛みをコントロールするためには、これらの作用部位1ヶ所だけを抑えるのではなく、各部位をしっかり抑えることが重要で、そのためには各部位に作用する鎮痛剤を組み合わせて使用します。 それにより、痛みをコントロールしやすくなるだけでなく、各薬剤の使用量を抑えられるので、一つの薬剤を使用するより鎮痛剤の副作用も少なくできます。